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【水と棚田と肥土山農村歌舞伎】
肥土山地区で300年以上続く伝統芸能。 中山地区は秋の収穫期に、神様に奉納する歌舞伎なのですが 肥土山地区の歌舞伎は、は春の田植え時期の開催。 肥土山地区は、昔から千枚田がある中山地区に比べると標高が低く、 田畑はいつも水不足。上にため池を作って、低い肥土山地区まで水を潤沢に 流すことができれば・・・。当時、私財まで投じたため池プロジェクトのリーダーは、 村の庄屋「太田伊左衛門」さん。さぞかし意気な人だったでしょう。 村民と必死の思いでため池を作り、用水路を作り、水を離宮八幡様の周りまで引いた…。 そこで、嬉しくなった村民が小屋を建て、歌舞伎を演じ、歌を歌い、踊り始めたらしいのです。 当時、江戸幕府が芸事遊興は身を亡ぼす、として、歌舞伎の上演に対する 取り締まりが厳しかった背景もあり“神様に奉納する”のは、どうやら後付けでは(笑)? それはそれは、みんなでドンチャンお祝いしたかったでしょうから! 今でも、伝法川、殿川、蛙子池といった豊富な水と山の恵みがいっぱいのエリア。 肥土山歌舞伎が、田植え時期に行われるのはそれが理由です。...
harayama0
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ルーツを知ることは、その土地への強い愛着へと繋がる力になります
川宿田好見 | 学術専門員 鹿児島県生まれ。鹿児島国際大学 大学院博士後期課程単位取得満 期退学。修士(国際文化学)。専門 は考古学・博物館学。大学院在学 中に発掘調査や語学留学を経験 するとともに、離島での博物館活 動の在り方などを模索。2010年~ 2013年鹿児島国際大学就業力育 成プロジェクト調査研究員。2014 年~2016年同志社大学文化情報学 部嘱託講師。2013年7月より地域お こし協力隊兼学術専門員として小 豆島町に着任。日本遺産「せとうち 石の島」など、小豆島の石の文化 の魅力発信事業に従事。2022年3 月放送の「ブラタモリ」にて案内人 を務めた。 「小豆島の石や歴史の面白さをみんなで共 有できていたらいいなと思います。住民 の方の石の知識がもっと深まり、住民カイドが増 え、石の面白さを伝えられている状況が理想で すね。“地元の人が自分たちの文化財について 理解し、文化財という資源を大事にすることが未 来のために重要だ”というのが持論なんです」 そう語るのは、考古学者で小豆島町商工観 光課の学術専門員の川宿田好見さん。20
harayama0
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子や孫の世代に小豆島の木桶仕込みの醤油を残すというのがミッション。それに繋がらないことは一切しない覚悟です。
山本康夫 | 醤油職人 Yasuo Yamamoto | soy sauce craftsman 1972年 香川県小豆島生まれ。約150年続くヤマロク醤油五代目。 大学卒業後、佃煮メーカーの営業職を経て2002年小豆島に戻り、家 業のヤマロク醤油を継承。小豆島の木桶による発酵文化としての醤 油を次の世代につなぐため、2012年秋より『木桶」の製造を始める。 木桶に使われる巨大なタガを使った「タガフープ世界選手権」などメ ディアでも話題に。 「ヤマロク醤油」は、伝統的な醤油蔵 の中で、国内外問わず最も有名な蔵 元。小豆島内からも醤油業界からも一目置か れ、「ヤマロクさんについていく」という人は数 知れず。それは、ヤマロク醤油5代目の山本康 夫さんが広い見識と分析を極めた戦略、そして 勇往邁進なる実行力による成果だ。 例えば、醤油を仕込む伝統的な容器「木 桶」を造る技術が途絶えようとする現実を受 け、山本さんは「孫やひ孫の代に木桶仕込み の本物の醤油を残す」と決意。「木桶職人復 活プロジェクト」を立ち上げて最期の大桶の 桶屋から技術を学び、身につ
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